ヒカルの碁を読んでみて感想を書いてみました。
平成の名作ですね。
この漫画はトップクラスの面白さですし囲碁漫画で超えられることはないだろうと思います。
ネタバレもあるのでご注意ください。
あらすじ
小学6年生の進藤ヒカルは祖父の家で古い碁盤を見つける。
そこで天才棋士の藤原佐為に取り憑かれることになった。
囲碁を打ちたくてしょうがない佐為はヒカルを介して囲碁を打つことを望む。
佐為の感情の影響を受けてしまうこともありヒカルは囲碁を打つようになっていく。
6年生の天才塔矢アキラと打ちヒカルは圧勝してしまった。
そのことでアキラはプロ入りよりもヒカルに勝つことを目標とするようになる。
ヒカルは徐々に囲碁に興味を持つようになり中学囲碁部に入学。
中学の大会で自分で打つことになっていったヒカルの前にアキラが現れるがその結果ヒカルは惨敗。
アキラは失望しプロ入りを決意する。
そして今度はヒカルがアキラの後を追いかけるようになっていく。
囲碁漫画界の名作
平成ジャンプ漫画の名作中の名作です。
囲碁に全く興味ない人も数多くのめり込ませた漫画です。
囲碁漫画で対戦描写はかなり多いですが細かなルールや棋譜を見せられることはないため未経験でも問題なし。
アクション漫画でもスポーツ漫画ないのにジャンプの3大要素「友情」「努力」「勝利」がふんだんに盛り込まれています。
囲碁棋士として小学6年生からプロと日本代表を経験するヒカルの一生を描写しています。
最強である佐為(本因坊秀策)との絆もこの漫画を構成する大事な1つですね。
中学囲碁部~院生まで(2巻~5巻)
あまり強くない囲碁部で部員集めからスタートです。
ヒカルも興味を持ち始めた段階なので打てることに楽しんでる段階ですね。
ここで出会う仲間たちは以後の登場はほとんどないです。
しかしここで中学囲碁大会でアキラに惨敗するので重要な部分になっています。
その後、佐為が打つとバレるのでネット碁で打つようになり「sai」として世界中に名前を轟かせていきます。
しかし唯一佐為とリアルで打ったアキラが打ち筋に気づきます。
それによってヒカルはばれる寸前までいったためネット碁をストップ。
ここからヒカルは佐為と毎日打つようになって成長していきます。
佐為との対局によって急激に力をつけアキラに追いつくため院生になることを決意します。
ここで囲碁部に誘ったくせに自分は離れるのかと部員と揉めることにもなるんですね。
それでもヒカルは成長のために院生になります。
院生とプロ編(6巻~11巻)
院生試験はサクッと合格します。
2組最下位ですが入ってすぐヒカルはスランプに陥ります。
連敗が続きますが1組上位になると「若獅子戦」でアキラと戦えるかもしれないと知り一気に上位入りします。
「若獅子戦」は初戦敗退で戦えず仕舞いですがアキラが棋譜を辿れないほどの才能を示した対局になりました。
プロ試験では院生で切磋琢磨しあっていた仲間や初めての他人の大人たちとの戦いになります。
そして最後はアキラの指導した仲間vsヒカルが待ってますね。
ちなみにこの一組の仲間は最後まで出てくる仲間たちになります。
プロ編(12巻~18巻)
プロとして最初の大事な試合「新初段シリーズ」にトッププロ塔矢行洋がヒカルを指名します。
ヒカルは喜びますが佐為が対局を望み塔矢行洋vs佐為が実現します。
しかし佐為の力がばれることを恐れたヒカルは無謀なハンデを課します。
内容は15目のハンデという相当なもの。
結果佐為は負けますが塔矢行洋は力量を見抜き「ハンデ無しで打ちたかった。次は互先で。」と。
ネット碁によって互先ができると思いついたヒカルは「sai」とコネがあることを塔矢行洋にだけ伝えます。
世界中が注目を浴びたその対局は佐為の薄氷の勝利となります。
直後の検討で佐為も含む後の誰も気づかない塔矢行洋のミスをヒカルが発見します。
そのミスがなかったらほんの少しで塔矢行洋の勝利だったことも。
そしてここから感動の14巻に繋がり15巻からはヒカルの旅が始まります。
17巻にて旅が終わりプロ棋戦に戻った最強の初段としてのヒカルが誕生します。
18巻は番外編ですね。
北斗杯編(19巻~23巻)
北斗杯編は18歳以下の団体戦で日本、中国、韓国の3vs3です。
予選では院生からの仲間たちとも戦いますが選ばれるのはヒカル、アキラ、新キャラの社になりました。
このシリーズでは韓国の高永夏(コヨンハ)が本因坊秀策を侮辱(通訳ミス)したことにより1番の強敵として描かれています。
高永夏自身も面白がってさらにヒカルを挑発するため侮辱を重ねたというのもありますが。
大将はアキラで確定していましたがvs韓国戦だけはヒカルの希望でアキラを超え大将を努めます。
もちろんアキラにも匹敵する成長具合を加味した結果です。
ヒカルvs高永夏の戦いが実現し勝者が決まった後最終回に繋がっていきます。
ここでの勝者は最終回に直結するのでぜひ読んでほしいですね。
ヒカルvsアキラとの対決が決着せずのままなので残念でもありよかったなと思う気持ちもあり。
感想まとめ
どこの場面もほぼ落ち込む点がなく最高に面白い漫画です。
北斗杯編のみちょっとだけ下がりますが打ち切りになってしまったという噂もあります。。
大人気なのに打ち切りということでネットでは日中韓の国際戦を描いたのが問題だったという話も当時は出ていました。
そのため実際の北斗杯での勝負は他に比べると下がってしまいます。(それでもそのへんの漫画より比べるまでもないほど面白いですが)
しかし最後のまとめは良いものであると言えるでしょう。
「遠い過去と遠い未来をつなげるためにそのためにオレはいるんだ」とヒカルが涙を流しながら言う場面は痺れますね。
筆者がまとめている漫画の中でもトップクラスの漫画ですので自身を持っておすすめします。
無料で試し読みもあるのでぜひ利用してみてください。
コメント