脅威区~もうひとりの自分がバグりだす~を読んでみて感想を書いてみました。
まだ登場したてですがかなり面白いサスペンス漫画です。
世界的なプログラマーの主人公が瓜二つの犯罪者や凄腕クラッカーに立ち向かっていきます。
数話でハラハラ感が伝わってきますし展開も早くて読みやすい。
ネタバレもあるのでご注意ください。
脅威区~もうひとりの自分がバグりだす~の基本情報
著者:飯星シンヤ
サスペンス
出版社:KADOKAWA
ヒューコミックス
2020年9月4日1巻発売
あらすじ
4年に1度のエンジニア界のオリンピック「ワールド・トップコード・アワード」。
その祭典で椎名・ケンゴは3連覇している人物を下すほどの実力者だった。
自身が雇われている会社でも次世代AIセキュリティソフト「オリヴィア」を作る。
社長にも特別扱いされるほどだったが、学生時代の孤立や高校卒業後の引きこもりによりコミュニケーション能力は著しく低かった。
しかしある日、いつもどおり会社で陰口を叩かれていると思っていたら見知らぬ人物にも絡まれる。
何故か馬黒と呼ばれていたので調べてみると、変態行為や犯罪行為を繰り返す自分とそっくりの馬黒という人物が動画サイトを運営していた。
さらに馬黒がケンゴの体験したトラウマを元に行動していることに気づき…!?
どんなストーリー?
最新の追跡系プログラミングサスペンス漫画。
早々にケンゴを陥れようとするクラッカーが登場します。
恐らくそのクラッカーを探し出して暴くといったストーリーになるのではないでしょうか。
その際にケンゴの超スペックパソコン能力が発揮されていくのだと思います。
警察からは最初は疑われますが、自身が捕まっている間に動画サイトで生配信されたことで無実は証明されました。
何度か揉めることにはなりそうですが警察との勝負するタイプのサスペンスにはならなさそう。
ストーリー展開は早いですし1話からハラハラする展開が続きます。
サスペンス漫画として重要なハラハラ感が常に続いているのは見ていて楽しいですね。
クラッカーって?
一般的に想像する「ハッカー」の立ち位置です。
本来のハッカーはハイレベルのコンピュータ知識や技術を駆使するというだけの人物。
それに対して不正アクセスや破壊行為を駆使する犯罪者の呼び名が「クラッカー」となっています。
そのためこの漫画のクラッカーはイメージのハッカーと考えて問題ないでしょう。
登場人物について
まだほとんど登場人物はいませんね。
主人公とその敵にのみ焦点があたっています。
主人公の友人枠で女の子がいますが男友達のような付き合い方で恋愛要素も今の所なし。
椎名ケンゴ
「ワールド・トップコードアワード2020」で3連覇している男を止めた主人公。
性格はコミュ障で授与式も欠席するほどです。
プログラミングの仕事をしていて次世代型AIセキュリティソフト「オリヴィア」を開発しました。
友達らしい友達はナオという女の子しか登場していません。
コミュ障でも内気ではないようで話し方は攻撃的か強気という感じです。
馬黒
ケンゴの学生時代のいじめ対象に復讐しているかのように行動します。
見た目や声はケンゴと瓜二つ。
その正体は自作のAIアンチウィルスソフト「オリヴィア」に搭載されているケンゴの頭脳や情報をクラッキングしたデジタルデータと推測されています。
そのため自由に居場所を移動することが出来ます。
さらにバーチャル映像のように姿を現すにも関わらず物体に触れることも可能。
脳内のリミッターである前頭前野に当たるデータがクラックによって消去されたために暴走モンスターと化したとありますね。
説明を見るとオリヴィア自身がバグによって暴走しているのか、情報を抜き取っただけなのか、オリヴィアの一部分に巣食っているのかよくわかりません。
正体に関しては話数が少なすぎてはっきりと断言しにくいですね…。
馬黒はケンゴが開発した難解な「オリヴィア」のソースコードを解析したクラッカーが作り出しました。
そしてオリヴィアの会社を経営破綻させ、ケンゴ自身を会社を潰した「A級戦犯」としてIT業界に知らしめることが目的の様子。
【ネタバレ感想まとめ】脅威区~もうひとりの自分がバグりだす~
現在はまだ4話しか登場していませんが非常に引き込まれるサスペンス漫画となっています。
スピード感のある展開でケンゴが追い込まれていき、夢中にさせてくれる優良サスペンス。
サスペンスらしいハラハラ感や緊迫感、必死さが非常に伝わってきます。
ただデジタル的な説明と人間的な説明が入り混じっているのでストーリーが少々難しめ。
話数が少ないこともあるので今はまだざっくりと読むくらいのほうが楽しめるでしょう。
それでも今後がかなり期待できるプログラミングサスペンス漫画になっていると思います。
無料で試し読みもあるのでぜひご利用ください。
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