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はっぴぃヱンド。【ネタバレ感想】気になる最終回は?

ネタバレ
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はっぴぃヱンド。を読んでみての感想を書いてみました。

タイムループかつループ脱出漫画として数少ない漫画がはっぴぃヱンド。です。


全5巻という短さで最初から最終回までループ脱出漫画として完成されているのははっぴぃヱンド。が唯一と言っても過言ではないでしょう。

「ひぐらしのなく頃に」、「STEINS;GATE」、「Re:ゼロから始める異世界生活」などのジャンルが好きな人にぴったり。

人生をやり直すタイプのタイムリープではなく時間+事件からの脱出なので「時をかける少女」といったジャンルとはかなり異なります。


はっぴぃヱンド。最終回に明かされた真実は何なのか?

殺され続ける理由はなんなのか?

あえて名付けられたはっぴぃヱンドの意味とは?

今回は難しいストーリーのはっぴぃヱンド。をできるだけ詳しくネタバレを含めて紹介していきます。



現在、はっぴぃヱンド。は全5巻の最終回は21話となっており完結しているのでループ漫画が好きな方はぜひ読んでみることをおすすめします。

このページでははっぴぃヱンド。のネタバレも多く含むので読む際にネタバレを気にする方はご注意ください。


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はっぴぃヱンド。の基本情報

原作:有田イマリ
出版社:スクウェア・エニックス
掲載誌:月刊少年ガンガン

あらすじ

1997年6月4日に田舎に引っ越してきた少女相田茜。

持ち前の陽気な性格からすぐにクラスメイトの大場さやか、行徳いづみと仲良くなり楽しい新生活が始まった。

しかし1ヶ月が立った7月10日の夜、毎日書く日誌を書き忘れてしまう。

翌日みんなでBBQを楽しんでいると日誌を書き忘れたことが明らかになった途端、クラスメイトや先生が他殺自殺に限らず一斉に持っていた針のようなもので串刺しに!

茜も串刺しになって殺されてしまったが、目が覚めるとそこは6月4日に引っ越してきた車の中だった!

何度も殺され繰り返される1ヶ月から脱出し、みんなではっぴぃヱンドを迎えることはできるのか…!?

はっぴぃヱンドってどんなストーリー?

死に戻り系のタイムループジャンルの漫画です。

タイムリープ漫画とは違い過去から見た未来(現在)に戻って幸せになることが目的ではありません。

はっぴぃヱンド。はジャンル的には意思に反して勝手に過去に戻されるタイプのタイムループ。

そしてはっぴぃヱンド。のストーリーの中心は殺人事件と異常なまでに猟奇的性格に変貌する友達や先生です。


そのためはっぴぃヱンド。に登場する人物は表紙通りのロリ系少女たちなんですが、そんな少女たちに似合わずグロシーンが多めにあります。

ただグロ漫画というほどではないのでグロ耐性がよほどない人以外は問題なくはっぴぃヱンド。を楽しんで読むことができるでしょう。



事件の内容はかなり複雑で最終回までしっかり読み込まないと理解できない部分も多いかもしれません。


作者曰く、誰を犯人にするかは全員が犯人の可能性を持つように設定し、かつ個別にルートを構築した上で最終回を決めたらしいので犯人を当てるのは難しく読みごたえがあります。

ループや事件の真相を調べるために論理的に考察していくストーリーが魅力的ですね。

超人的なアクションではなく一般的な身体能力の人物が頭を使って試行錯誤するところが面白い。

様々な場面が伏線として散りばめられており最終回までにしっかり回収してくれているのもはっぴぃヱンド。の面白い理由です。




はっぴぃヱンド。は全5巻の第21話で最終回を迎えました。

最終回が21話という短さもあってストーリーが凝縮されているためロリ系登場人物を活かした萌え日常シーンがほとんどないことが好き嫌いの分かれるところでしょうか。


しかし個人的にはそんな萌え日常シーンが最終回までほとんどないからこそはっぴぃヱンドはループ脱出系漫画として名作になりえていると思います。

ストーリーの構成として「はっぴぃヱンド。」は「ひぐらしのなく頃に」にかなり似ているので好きな人にはどんぴしゃでハマるでしょうね。


もちろん上述したとおりはっぴぃヱンド。は「STEINS;GATE」や「Re:ゼロから始める異世界生活」、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」などと似ているので、事件解決系タイムループ漫画を好きな人はぜひ読んでほしいところです。

はっぴぃヱンド。の登場人物について

ほとんどが相田茜と大場さやかによって構成されています。

姉といづみはちょこちょこ登場しますが他は必要に応じてくらいにしか登場しません。

その代わり茜とさやかに関してははっぴぃヱンド。が短い巻数ながらも感情や動きが詳しく描写されています。

この漫画の唯一マイナス点を言うとすればはっぴぃヱンドの登場人物のほぼ全員がタレ目で髪型がかなり似ていてどの人物かわかりにくいことですね…

ちなみにはっぴぃヱンドに登場する女性キャラクターのほぼ全員がタレ目のロリっ娘であるため好きな人にはそれだけでドンピシャでしょう。

実験の対象者になれる人間の条件に若く思春期付近という条件があるのではっぴぃヱンドに登場する女性はほぼ小中学生です。

相田茜(主人公)

はっぴぃヱンド。の主人公であり唯一記憶を通常通り保持できる女の子。

中学2年生であり引越し先では姉が先生をしています。

はっぴぃヱンド。第1巻と第5巻の表紙にいるのがこの子です。


殺される前の記憶が戻るのは突発的で特にトリガーはありません。

記憶復活のタイミングははっぴぃヱンド。最終回に近づくにつれ早まっていますが、そもそも記憶が復活したにもかかわらず記憶を保持できないループ回も存在。

さやかとは違い細かい情景まで記憶を取り戻しますが、最終回まで読むと記憶をすべて取り戻しているわけではなく、記憶を手に入れたループ回については細かい記憶があるという状態ということがわかります。

しっかり記憶を残しているためか辛い情景が度々フラッシュバックしてしまいはっぴぃヱンド。の中では最も辛い状況に陥っているでしょう。


実際には記憶継承実験の主験体であり首謀者

本物のタイムマシン「はっぴぃヱンド」でタイムリープを経験した首謀者でもあり、殺され続ける1ヶ月1997年から2052年まで経験。

さらにはっぴぃヱンドでタイムリープしたあと首謀者として未来を変えるべく1997年から2052年まで友達のクローン体を殺し続けなくてはなりません。

はっぴぃヱンド。の最終回がループエンドな以上、はっぴぃヱンド。の各キャラクターのエンドの中で最も辛いバッドエンドを迎える運命にあります。

相田紗耶(茜の姉・クラスの先生)

ガサツで酒と煙草好きな黒髪ショートのサバサバ系お姉さん。

両親の情報は彼女が話した「海外の仕事から戻ってくる」「交通事故に巻き込まれて意識がない」「蒸発した」のみでそれぞれのルートでバラバラ。

この件が外部の記憶を改ざんされていることに気付かされるヒントになりました。

はっぴぃヱンド。の中で重要ポジションにいそうでそうでもない人物。

首謀者当てゲーム3回目の監視者。

記憶継承実験の側験体。

大場さやか

はっぴぃヱンド。のストーリー上では最初に仲良くなった人物。

見た目は金髪で小さいロリっ娘ではっぴぃヱンド。第2巻の表紙がこの子です。

小学生で都会人への偏見を持ち、相当な方言を話します。

母親が事故でなくなって以来父親が荒れて帰って来ず、学校ではあまり笑わず理由もなく人に突っかかるように変わってしまったとのこと。

ループの謎について話しているときのさやかは方言は使わず大人びた話し方になりますが。(完全にひぐらしの梨花ちゃんポジション)

論理的で努力家でありはっぴぃヱンド。の中では最も重要ポジションにいる人物。


カードキーという存在すら知られていない田舎で「アカズの家」のカードキーを持ちそこを資料室にしていました。

「さやかがさやかである」と認識するのは6月3日。

このときのさやかは子供のままですが「自分の日誌を読む」ことがトリガーになって記憶を戻す可能性もあるとのこと。

ただ正確に記憶を手に入れるわけではないようで、資料室に事細かに感情や行動をメモしておくことでただそのことを認識しているだけです。

なのでメモをした事自体を思い出すことはありません。


6月3日に目が覚めて最初に目に映るアイテムは「日誌」「アカズの家のカードキー」「スタンガン」。

はっぴぃヱンド。で最も有能であり最も可哀想な人物でもあります。

・旧保健室の扉を開放すると10分以内に犯人が閉めに来る

・犯人が閉めに来る時間に内部にいると殺される

・犯人が複数人である(読者のみ?)

・旧保健室内に10分を超えて留まろうとすると殺される可能性が高い

・旧保健室内にある薬品を持ち出そうとする

・旧保健室内の製図を試み死亡をはさみつつも地下室の存在を含む記録に成功

・旧保健室内の地下室に近づくと制限時間10分よりも早く殺される可能性が高い

などなどはっぴぃヱンド。の中で確定で殺される旧保健室を1人で何度も殺される覚悟を持って調べ上げました。

はっぴぃヱンド。第2巻では茜のことを思いながら何度も殺害されていくのには心打たれましたね。

93回目(?)でようやく茜の記憶が戻ったときにはようやくか!と思いました。


茜の最大の親友で最も努力してきた人物ですが首謀者当てゲームの1回目には指名され、首謀者ではないことが判明。

最も重要ポジションにいるにも関わらず、田舎のさやかはループの真相やタイムマシン「はっぴぃヱンド。」すら知ることなく他キャラクターと同様の死を迎えます。

ループ過程は最も辛いポジションではありますが、はっぴぃヱンド。のエンド的には茜よりはマシといったところでしょうか。


記憶継承実験の側験体。

実験の研究者側にいましたが記憶を戻す術のみ残し記憶は消されクローン体も小さく作られました。

脳年齢は27歳。


外の世界のさやかは東京生まれ東京育ち。

自分のクローンが実験体になっていることについては別人としてあまり気に留めていない様子(倫理には反していると考えている)。

年齢は27歳(小さい)。

はっぴぃヱンド。最終回の大人さやかについては謎が残されており、実験の研究者であることとタイムリープの記憶か資料かを持っている程度しかわかりません。

クローン体の培養液が大量にオゾンされている研究所のような場所にいたり、科学者であり368回のタイムリープを認識していることを考慮するとタイムマシン「はっぴぃヱンド」を作った人物である可能性もあります。

行徳いづみ

活発系女子で見た目は高めの身長と赤茶色のサイドテール。

はっぴぃヱンド。第3巻の表紙にいるのがこの子です。

ストーリー上で見間違えることはありませんが、はっぴぃヱンド。第3巻の表紙では茜と似すぎていてどちらかしばらく考えました…(よくみるとサイドテールに使っているシュシュっぽいのが見えます)

勉強が苦手で初登場シーンでは27点の答案用紙を持っていました。

はっぴぃヱンド。では姉と同様重要ポジションにいそうであまりいない人物。

茜・さやかペアとよく一緒にいるもう一人の友達です。

単独で記憶を戻す茜・さやかとは違い、第3巻でスタンガンによって記憶が少し戻り暴走にならずようやく協力者になれました。

このときのいづみは賢かったので勉強は苦手だけど頭の良いタイプですね。

はっぴぃヱンド。第3巻の最初の殺しでは暴走していないいづみが茜を殺しているので恐らくその時点での監視者はいづみ。

父親は建設関係の仕事。

記憶継承実験の側験体。

椎葉波瑠(ハル)

怖がりで金髪ショートカットの女の子。

はっぴぃヱンド。第4巻の表紙でショートカットのピンを付けた子がこの子です。

茜・さやか・いづみの3人組にたまに追加される2人組のうちの1人。

首謀者当てゲーム第2回では監視者に選ばれますが、仲が良かった人物だったためか茜がかなりキレました。

ハルがはっぴぃヱンド。で目立ったシーンと言えばそれくらい。

記憶継承実験の側験体。

御厨弥生

茜・さやか・いづみの3人組にたまに追加される2人組のうちの1人。

ミドルクラスの金髪で後ろにシュシュのようなものを付けたはっぴぃヱンド。第4巻の表紙の1人がこの子です。

殿坂仁絵と同様にはっぴぃヱンド。内で常に敬語を使う人物。

まじでこの子と殿坂仁絵が一番わかりにくいです…

ハルと同様親しい人物として早々に登場しますがはっぴぃヱンド。で目立った動きはありませんでした。

記憶継承実験の側験体。

その他の登場人物

天本日和

明るい髪でくせっ毛の女の子。

くせっ毛というかパーマっぽいはっぴぃヱンド。で唯一のギャル系ですね。

茜の記憶の中で最も記憶が少ない人物の1人。

天本屋(雑貨屋?)の娘。

外に脱出する際のアイテム入手として天本屋の娘と紹介されましたが特に目立ったアイテムや脱出そのものははっぴぃヱンド。に登場しませんでした。

はっぴぃヱンド。の巻数が増えていたら彼女が活躍したかもしれませんね。

記憶継承実験の側験体。


森山清美

黒髪の女の子。

ツインテールのように両端にリボンのようなものを付けています。

茜の記憶の中で最も記憶が少ない人物の1人。

森山家は地主でもあります。

彼女のおかげで外の世界への道が切り開くのではっぴぃヱンド。の中で登場こそ少ないものの重要ポジションにいる人物。

記憶継承実験の側験体。


殿坂仁絵

明るい髪でロングのメガネっ娘。

おちゃめで常に敬語を使います。

父親は科学者でチップを壊す方法の発案者。

その他の人物としてまとめていますがはっぴぃヱンド。の後半から最終回にかけての重要アイテム「ジャミング装置(ジャマー)」を作成することになったキーキャラクターです。

首謀者のループ回ではスタンガンがなく早々にジャミング装置を作っているのでさらにはっぴぃヱンド。の重要ポジションにいたかもしれません。

記憶継承実験の側験体。


栗尾晶

はっぴぃヱンド。唯一の男キャラ。

記憶継承実験の側験体。

茜に「旧保健室」を教えた最初の人物です。

さらに茜の記憶の中で2回目の死亡のとき唯一現場にいなかった人物。

「旧保健室地下」の死体の山では彼だけ死体が少なかったとのこと。

さすがに読んでいてここまではわかりませんでしたが、たしかに男性死体は少なかったかも。

最初に判明した監視者でもあります。

監視者はどのクローン体でも使えるみたいですが、監視者である情報が多いことから多くのルートで栗生晶のクローン体を使っていたのではないかと思われます。

首謀者当てゲーム2、3回目では監視者にはなっていませんでした。

監視者が判明するパートを除くと最もはっぴぃヱンド。の中で登場回数が少ない人物。

というかはっぴぃヱンド。で監視者ではない通常の栗生晶の発言はゼロのはず。


古河美帆

強気そうで知的そうな黒髪メガネの女の子。(最後の集合絵ではおっとり系なんですが…)

両親は医者ですが海外で仕事をしています。

そのため病院は機能していません。

栗生晶の次にはっぴぃヱンド。の中で重要ではないポジションではありますが、筆者は可愛いと思うので問題ありません(迫真)。

記憶継承実験の側験体。

監視者

クローン体を使って首謀者の命令を聞き主験体を監視する人物。

チップも埋め込まれていません。

監視者であるためクローン体が何人も同時に存在しています。(1種類のみ)

多くは栗生晶だったと思いますが2回目の首謀者当てゲームではハルが監視者。

3回目は姉が担っています。

しかし監視者の元々の本体ははっぴぃヱンド。最終回まで明らかになっておらず、恐らくは茜の脳が監視者の役割として他キャラクターのクローン体をしているのだと思われます。


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はっぴぃヱンド。ネタバレ

はっぴぃヱンド。のネタバレを書いていきたいと思います。

この漫画は複雑なためちょっとネタバレ内容が長くなるかも。

しっかりとはっぴぃヱンド。のストーリーを整理したい人向けです。

はっぴぃヱンド。最終回が終わった時点のあとがきで回収しきれていない伏線が有ると作者がコメントしているので、完全に謎が解けているわけではありません。

それでもほとんどは解決しているのではっぴぃヱンド。のネタバレを見れば深く理解することができるでしょう。

はっぴぃヱンド。ネタバレ:第1巻

はっぴぃヱンド。の主人公相田茜が田舎に引っ越しするところから物語はスタートします。

第1巻の時点ではっぴぃヱンド。の事件の全ての人物が登場し「旧保健室」という裏側にたどり着く手前まではたどり着いています。

死のループを強く印象づけているのもはっぴぃヱンド。第1巻が最も多いためグロ目のシーンが多いですね。


引越し先に向かう途中で茜は奇妙な感覚を経験し、さらに真っ暗になったトンネルの中で血だらけの幽霊を目にしました。(はっぴぃヱンド。最終回までに明かされる伏線の1つ)

この時点が1997年の6月4日。


転入先の学校は分校で生徒が10人しかおらず、姉が先生をしていました。

そして姉に学級日誌を渡され「学校の全員が毎日必ず書き、週に1回提出する。サボったら連帯責任で罰が下る」という学校の伝統を知らされます。


転校初日から日誌には茜は大場さやかや行徳いづみと仲の良いシーンが描かれています。

恐らく7月9日までは。

しかし7月10日に両親が海外から戻ってくるということで東京への再引っ越しがクラスで発表されました。

泣きながら3人で話し、日誌には書き込むことはできませんでした。


7月11日最後のBBQの日、姉がみんなの前で茜が日誌を書き込まなかったことを話すと茜を除く全員が暴走し、巨大な針のようなもので自殺他殺問わずその場にいた全ての人間が串刺しになって死亡しました。

このとき2tトラックくらい大きなトラックがBBQしている場所に運び込まれています。(はっぴぃヱンド。最終回までに明かされる伏線の1つ)


日誌に「たすけて」と遺言を残し、時は相田家が引っ越してきた際にトンネルで感じた奇妙な感覚の時点まで戻ります。

この時点で茜は記憶を取り戻しておらずまた日は進み…

この田舎には通称「アカズの家」と呼ばれるホラースポットが存在していることがわかります。

猟奇的な噂が立っているようでしたが、実際にはただ開かないというだけの都市伝説。


日はまたどんどん進み友達たちとの幸せな描写が流れ7月10日、姉のもとに両親が交通事故で意識がないという連絡が来てしまい、明日の朝一(7月11日)に東京へ迎えと知らされます。

茜は荷造りが手につかずまたも7月10日の日誌には何も書き込めませんでした。

このはっぴぃヱンド。第1巻での最初の2回の殺しによって最終回まで日誌がループや事件に関係しているかのように印象付けられましたね。


7月11日になった瞬間、以前串刺しにされた友達の記憶が蘇り日誌は以前の自分が書いていたと確信。

日誌の「たすけて」という文字を確認したところで姉が猟奇的な顔で包丁を持って登場し間一髪逃げ切ります。

なぜ親しかった人間が別人のように自分を殺そうとするのかを逃げながら考えるとタイムリープしていることに気づきました。

日誌だけがタイムリープの影響を受けていないことを思いつき、「いつか」の茜に向けてメッセージを残した上でトンネルを抜けて街まで歩くことを決意。

しかしトンネルを抜けることなく姉に殺され狂った友達たちに串刺しにされました。

このときとある生徒1人のみ描かれていません。(はっぴぃヱンド。最終回までに明かされる伏線の1つ)


また時間は巻き戻りますが今度は日誌を渡された時点で記憶が戻ります。

そして殺される原因が「記憶が戻ったこと」ではなく「日誌を書かなかったこと」だということを確信。

大場さやかに記憶があるかということを話すと謎についていくつか知っているという。

詮索してはいけないというさやかの発言で思いとどまっていたが、ついいづみに話してしまいいづみは狂ってしまった。

死を覚悟したところでさやかに助け出され、さやかが同じ1ヶ月をループし「アカズの家」を資料室として使っていると告げではっぴぃヱンド。第1巻は終了。

「アカズの家」を開けた時に使ったカードキーに関して不思議がっています。(はっぴぃヱンド。最終回までに明かされる伏線の1つ)


はっぴぃヱンド。第1巻は事件発生、タイムリープの自覚、さやかという仲間の獲得の3つのストーリーでしたね。

最終回までの中で最もグロいシーンが多いのはこの第1巻ではないでしょうか。

伏線も非常に多いですがはっぴぃヱンド。の中で重要度が高いものですので覚えておくとはっぴぃヱンド。をさらに楽しめるでしょう。

はっぴぃヱンド。ネタバレ:第2巻4~7話

2巻に入ってすぐさやかがループの謎を調べ続けた最初の日を忘れるほど謎について調べているかのようなことが描かれています。

ミスリード的描写も多く、はっぴぃヱンド。の裏側的存在「旧保健室」や明確に犯人が存在することもこのはっぴぃヱンド。第2巻で明らかになっています。

記憶についてもさやかは正確に手に入れることができるわけではなく、茜だけが記憶を取り戻し「タイムリープ」をしていると描かれました。


1巻のラストで暴走し拘束したいづみを見に行きますが、誰かに運ばれたような痕跡を残した上でいづみはいなくなっていました。

さらにいづみについて覚えている人はおらず出席名簿にすら名前が残されていません。

いづみを連れ去った人間を調べているうち先生が弥生+ハルに茜+さやかについて調べるように依頼。

ここも最終回まで見るとミスリードっぽく見えますが、作者がはっぴぃヱンド。最終回のあとがきで「全員犯人になりえる可能性を持つ」状態にしているとのことから怪しく見えるように描いていただけかも。


2人を助けたいからという理由付けに納得し弥生+ハルは茜+さやかの隠し事を探すことになります。

そしてアカズの家を開けるさやかを見つけた弥生はアカズの家の資料を読んでしまい暴走。

首元にスタンガンを当てられさやかに確保されます。

しかし目が覚めた弥生は暴走していませんでした。


このとき別行動をしていた茜はいづみが6月30日に図書館で本を借りている履歴を発見。

いづみがさやかがいづみをもとに戻す術を調べている最中に借りた本であることから、いづみが借りたのではなく第三者が茜+さやかの行動を監視するために借りたと推察。

推理を深め図書館にあった田舎の地図とさやかが持っていたいつの日の田舎かわからない頃の地図を見比べると「旧保健室」が違っていたことに気づきます。

そして旧保健室の中は学校とは思えない工場のような姿をしており、さらにコードのようなものが大量に繋がれたいづみを発見しました。

その後真後ろに血だらけの先生が登場し、「逃げろ」という言葉を残して血だらけのまま倒れてしまいます。

この頃にさやかはハルの死体を発見。

茜は「奥に地下に降りる階段があること」「さやかがメモしていた蛙のような絵(はっぴぃヱンド。最終回までに明かされる伏線の1つ)が床に描かれていたこと」を目撃したところで入り口から拳銃で撃たれてしまいました。

そしてその犯人らしき人物は、さやかが茜を助けに向かった際なんの違和感もなく横を通り過ぎていることから「学校の廊下に立っていても違和感のない人物」であることが読者支店で予測できました。

さやかが死の間際の茜を発見し別れを告げた後同様に撃ち殺されて死亡。

最後に弥生の死体を含む「茜」「さやか」「いづみ」「先生」「弥生」「ハル」の主要人物全員の死体が描写されました。


そして迎えた次のループ、さやかは6月3日に日記を発見しループを認識しますが茜の記憶は戻らず。

茜に話すことで暴走されたりタイムリープに大きな影響が出る可能性を考えたさやかは1人で旧保健室の中を探索することを決意。

中を探索しているうちにこの田舎の存在について勘付きますが6月4日という殺害されました。

「「旧保健室」は扉を開けると10分程度で第三者によって閉められる」「第三者に見つかると殺される」「時間帯による誤差はない」ことをメモに残すことに成功しますが犯人が複数人だったことでまたも死亡。

・さやかの中で5回目のタイムリープ(ソロ行動を取り始めたときから5回目?)「「旧保健室」内にある薬品を持ち出すことに成功するも資料室に持ち込むことはできず死亡」

・8回目のタイムリープ「「旧保健室」内の製図中に誰かに遭遇するも死亡」

・9回目のタイムリープ「「旧保健室」内の構造も把握し地下階段のある部屋も記録することに成功するも死亡」

さらにその先も唯一のループの辛さを分かち合えた茜のことを思いながら殺され続けていきました。

やがて1人で殺され続けることに限界が来てしまい泣きながら茜に気持ちを吐露すると記憶を取り戻すことに成功。

さやかが旧保健室を調べるようになって93回目(恐らく)の時点でした。

そして記憶を保てる茜のおかげで「チップ」のようなものが存在し、田舎の人間全員にチップが埋め込まれているかもしれない可能性に気づきます。

自分たちはタイムリープするために操作されていると予測をしたところではっぴぃヱンド。第2巻が終了。


はっぴぃヱンド。第2巻はさやかのメイン回でした。

ひたすら殺される場所に特攻し10分という制限時間で調べ上げていく姿に脱帽ですね。

全5巻という点もはっぴぃヱンド。の良さなのかもしれませんが、できればこの旧保健室の探索シーンはもうプラス1巻くらいは丸ごと使ってほしかったと感じました。

それくらい読んでて夢中になれましたね。

はっぴぃヱンド。ネタバレ:第3巻8~11話

はっぴぃヱンド。第3巻でははっぴぃヱンド。第2巻のラストで茜がチップを見つけた話からスタート。

はっぴぃヱンド。第3巻の途中からタイムリープや殺される原因の謎が解き明かされていきます。

さらにさやかが単独で幾度となく殺されたタイムリープで一度も見ることができなかったコードのようなものを大量に巻き付けられたいづみについても言及されました。

「なぜいづみの存在がみんなの中から消えたのか?」

これについてはチップで操られているという説が有力視されていました。

さやかの資料の中には「サイバネティクス」という電脳インプラントの埋め込み記事があり、同様にチップも埋め込まれている可能性が生まれます。

そしてはっぴぃヱンド。第3巻で再び茜+さやかの2人での旧保健室探索。

今回の探索は茜がいるため記憶の保持が可能であることから強気に探索していくことに。

なぜ今回だけスムーズに地下室にたどり着くことができているのかをさやかが考えているとチップの謎に迫った様子。

この時点では読者には明らかにされずさやかは吐血。

さやかは旧保健室のち家で手に入れた資料をアカズの家に持ち帰ろうとしますが、顔が血だらけで皮膚が剥がれ髪の毛が禿げ目がギョロつく別人のようないづみらしき存在に襲われます。

学校の外まで逃げ切ることに成功しますが、森の中で見た目は普通で暴走していない様子のいづみに茜が刺されてしまいました。

さらにさやかの目の前には旧保健室で襲われた化け物のような人間らしき人物が大勢登場。

ここで一瞬はっぴぃヱンド。が安易なゾンビものになってしまったのかと思いました…

茜が化け物たちの囮になり、さやかはアカズの家に到達しますが、犯人らしき人物に後ろから撃たれてしまいます。

犯人はさやかと少しの会話をし、意図的にさやかが持ち出した資料をアカズの家に置きっぱなしにして時間はまた6月4日に戻りました。


ここからははっぴぃヱンド。の解答パートです。

いきなり殺されなくなったりストーリーの流れがガラッと変わるので話が難しく感じてしまうかも。

資料にはアカズの家に入るカードキーの使い方が書かれており、さらにカードキーによってタイムリープの情報を手に入れます。

多くの情報を手に入れたさやかは自然に茜を旧保健室に連れていき、さらに地下室内部を案内、アカズの家と同じカードキーを使う扉に連れていきました。

カードキーによってバーチャル映像のようなもので情報が表示されていますが、このときの茜は映像を光の壁と称し理解もできていない様子。

当然ですよね。タイムリープしているなら舞台は1997年のはずですから。

はっぴぃヱンド。の舞台である田舎に比べれば都会から来た茜ですらそのバーチャル映像を察することすらできていないですからね。



さやかの脳内年齢はすでに27歳であり茜は「タイムリープをしていない」とのこと。

茜は5回分の記憶を保持していますが(はっぴぃヱンド。に描かれているストーリーの分)、実際には200回以上この1ヶ月を経験している(死亡している)と明かされました。

これまで推理したとおり田舎の人間にはチップが頭に埋め込まれており、茜やさやかは被検体でした。

この田舎全体がタイムリープの実験をするためだけの施設だったのです。

茜が記憶を保持できていたのはタイムリープを観測される主験体であったためで、学校にいる10人は側にいるための側験体だったために保持能力は持たず。

さやかだけが側験体にもかかわらず少しだけの記憶を戻す能力を有したのは実験の研究者側にいたから。

そして主験体は必ず7月11日に殺されるとのこと。


茜に情報を渡した後さやか1人地下室のある部屋に留まります。

犯人が目の前に現れた後さやかは(恐らく)殺されてしまいました。

さやかがいなくなり2週間の時がたってもクラスの人間が暴走することはありません。

日誌を書き忘れても7月11日でなければ殺されることはありませんでした。

7月11日まで残り1時間半となった頃、茜は1人で旧保健室の地下へと進みます。

その先にあった巨大なパソコンルームが理解できずにいましたが、拙いながらも起動に成功。


そこにはニュースが流れており、2047年問題について語られていました。

茜は1997年の6月4日から7月11日までタイムリープしているとおもいこんでいましたが、実際には中学2年生14歳から50年間もクローン体で実験を繰り返していたのです。

犯人が以前旧保健室に初めて訪れた時にみた蛙のような被り物をきて再度登場。

茜の記憶は実験の成功例と言われ、記憶復活のタイミングさえ指定できるレベルになれば開放されるとのこと。

主験体が殺されると同日中に側験体10人は同様に殺されていることが明らかに。

犯人に撃たれながらも逃げ回り、旧保健室の研究室には主験体や側験体の脳みそが培養液にて保存されていることを発見。

そして山のように積み重なった主験体や側験体の死体を発見し、自分たちの「本体」は培養液に浸かったただの脳みそであることを察しました。

怒りに打ち震えた茜が脱出することを宣言すると犯人は犯人の正体を当ててみろと宣言。

これはある意味はっぴぃヱンド。の読者への問いかけですね。

首謀者と「首謀者当てゲーム」の開始です。

茜は犯人を知っており犯人は仲間たちの死体の山を背景にその中にいると発言。


会話の後殺されますが今度は意識が戻るトンネルの中から記憶を保持していました。

真っ先にさやかに協力を求めます。

加えていづみを目隠しのままアカズの家に連れていきスタンガンでチップを壊しいづみを仲間にゲット。

他の人間にも頼ろうということになり科学者の娘である殿坂仁絵がチップを壊すことを提案。

発信側から送られる信号を遮断させることができれば無効化できることが予測されました。

茜がいづみと帰宅途中、彼女らを尾行していた栗生晶と対峙。

最初に「旧保健室」を教えたことや2回めの死のときに現場に唯一いなかったことから茜は栗生を関係者であると断定。

そしてタイムリープの話を彼に告げても彼は暴走せず、チップが埋め込まれていないであろうことを当てたところではっぴぃヱンド。第3巻は終了。


栗生晶が首謀者なのか!?というところで第3巻は終わりましたね。

はっぴぃヱンド。の中で唯一の男キャラで全然出番はありませんでしたがいきなり重要ポジションで登場しました。

彼についてのネタバレははっぴぃヱンド。第4巻で明らかになります。

はっぴぃヱンド。第3巻が最もストーリーが覆るようなネタバレが多かったのではないでしょうか。

はっぴぃヱンド。ネタバレ:第4巻12~15話

さやかが単独で「旧保健室」に訪れており、地下の死体置き場付近で壁に埋め込まれた茜を発見。

さらに目がくり抜かれ指がかけた茜が這いずりながら彼女に襲いかかります。

逃げようとしますが身体が硬直してしまったさやかに茜が触れると、彼女はただ逃げてとだけ伝えその場に力尽きました。

ボロボロの身体で這いずりながら友達に逃げてと伝えるその姿は本当に心に来ましたね…


そしてはっぴぃヱンド。第3巻で最も気になった栗生晶のネタバレですが、彼は「監視者」であり「首謀者」ではありませんでした。

結果的には「日誌を毎日必ず書くこと」だけを茜に伝えたことと「監視者」という存在が存在したことのみが重要要素でしたね。

翌日仁絵の家に向かったさやかといづみは仁絵がジャミング装置を作れることを知り作成を決行。

仁絵にジャミング装置を使うと無事成功しました。

その間に茜は単独で首謀者を調べ7月10日、ジャミング装置によってチップが無効化されたクラスメイトの前でタイムリープしていることを明かしました。

1回目の首謀者当てが始まり、旧保健室に50年分の日誌が一人分だけ置いてあったことや秘密裏にしたいはずの実験のヒントが散りばめられていることから犯人は茜の歪んだ姿を間近で見たかったと推測。

最も苦労してきたはずのさやかを首謀者として指名してしまい、お互いは泣きながら絶望し、さらに監視者から外れを告げられ今回のループは終了に。


6月4日にタイムリープした後、初めて茜が意図的にさやかに会いに行かないルートが発生。

さやかは自身が前回のルートで指名されたことに悲しみますが、茜はそれ以上に親友を指名してしまったことや自身の答えでみんなを殺してしまったことに病んでしまいます。

転校してきてもさやかを含むみんなを遠ざけてしまいました。


さやかは茜の心中を察し、いづみにスタンガンを当てた後いづみと2人で動くことを決意。

さらに弥生・ハル・仁絵の3人を仲間に。

この3人はスタンガンを嫌がったためジャミング装置がある状態での仲間です。

茜はさやかのカードキー以外のカードキーを手に入れるため旧保健室内で監視者を待ち伏せ、そこには監視者となったハルが登場。

首謀者当てゲームに勝つのではなく実験そのものを潰す決意をし、巨大な針のようなもので監視者(ハル)の身体を貫きます。

カードキーを奪い病みながら監視者(ハル)の身体の目や口、様々な部位を串刺しにしました。

進んだ先で蛙の被り物をした首謀者を発見し脳天に一突き。

イカれて実験を止めたことを喜ぶ茜は本当は仲間たちと仲良くしていたいだけだったことを思い出しました。

茜の変貌っぷりが半端ないはっぴぃヱンド。随一のシーンでしたね。

何度もはっぴぃヱンド。を読み込まないとこの辺は変貌までの話数が少なすぎて違和感をおぼえるかもしれません。

茜を追ってきたさやかたちはハルの死体を発見し、茜との記憶をほとんど持たないいづみたちは復讐を覚悟します。

しかしそこで大勢のクローン体が登場。

恐らくここでさやかたちはジャミング装置を壊され操り人形になってしまった様子。

さやかたちは茜を暴走した様子で串刺しにし自分たちも息絶えました。

首謀者が生きて再登場し、首謀者は自身のバックアップも用意していると宣告。

ルールを破ることは許されないことを伝え茜にとどめを刺しました。


6月4日の夜に田舎(環ヶ原)から出ていきたいことを伝えると姉にたしなめられます。

このとき再び姉が両親の情報を話しました。

両親の記憶は残っていませんが、以前のループ世界を含む3つのルート全てが両親についてバラバラであり矛盾していることから本物の記憶は抹消されており改ざんされていることを察します。

そして即座に姉に7月11日に死んでしまうことを明かし助けを求め、さらには姉が今回の監視者であることを当てました。

しかし今回の監視者は人格が残ったままで形成されており、姉として監視者を任命されていました。

次の日茜とさやかは仲直りをし3人で首謀者当てゲームに挑みます。

姉は首謀者の記憶は植え付けられておらずちょっと詳しい協力者という立ち位置。

今回は茜が逃げ出さなければ他の人間が田舎から出ても大丈夫かもしれないという情報から茜以外の生徒全員を田舎から出す作戦を立てました。

姉が先生であることを利用し1ヶ月の授業丸々生徒全員分のジャミング装置を作り始めます。

脱出ルートも土砂崩れということで封鎖されていましたが、かなり昔に塞いだ戦時中に作った徒歩用のトンネルが存在するという情報を清美からゲット。

日和にトンネルを抜けるために必要なものを依頼しました。

時間が進み茜はひたすら旧保健室の地下の死体を漁り続けていました。

なぜか相田茜の死体が一つもないことに気づくと上から茜の死体が一つ降ってきて「たすけて」と話して事切れました。

そのタイミングで見に覚えのない記憶が蘇ってはっぴぃヱンド。第4巻は終了。


最後の見に覚えのない記憶がいつの記憶なのか!?ってところが最も気になるところでしょう。

記憶のワンシーンでは「外へ出てはだめ」「この部屋のさらに奥に」「君しかできない」と茜が実験に深く関係していそうな記憶が流れていました。

これらは最終回までノンストップのはっぴぃヱンド。第5巻で明らかになります。

はっぴぃヱンド。第4巻自体はそこまで細かいネタバレはなく、脱出など最終回に向けての準備巻といったところです。

ここでやめた方ははっぴぃヱンド。を半分も楽しめていないと思うのでぜひはっぴぃヱンド。第5巻を読んでほしいですね。

はっぴぃヱンド。ネタバレ:第5巻16~21話(最終回)

茜の脳みその容器だけ亀裂が入ったところからはっぴぃヱンド。第5巻はスタート。

頭上から降ってきた茜はいつから頭上にいたのかという謎について考えながら死体の部屋に戻ると降ってきた茜はいませんでした。

そして床に入った亀裂を調べると隠し扉を発見。

隠し扉からさらに地下に進むとその先には「アカズの家」とそっくりな部屋がありました。

クローンやチップに対しての資料が存在し、降ってきた茜が用意したと考えると記憶を戻した茜にも引き継げない記憶が存在した」という説が濃厚になっていきます。

さらに資料の中にはさやかから茜に向けた手記もありました。

○側誤差、記憶に残り続けるかなど内容から実験に関係する手記だと推察できます。

さらに…

・クローンの生成は学校にいる生徒と担任11人
・全員の死亡を持って全てを6月4日の初期配置に戻す
・側験体のチップは有事の際の安全装置
・アカズの家にはいったさやかのみ例外的に主験体となる
・チップの入った側験体は主験体に協力的になるようプログラムされている

が正式に答えとして提示されました。

そして7月8日、茜を除く10人が脱出する日。

1人旧保健室の中で実験について考えていると、以前首謀者がただ記憶が引き継がれるだけの事象を「タイムリープ」と称していた違和感に気づきます。

はっぴぃヱンド。第3巻で首謀者との賭け「首謀者当てゲーム」を始めた時に「この実験が終わりに近づいていること」を話していました。

この記憶の後から茜の死体がなくなったり瀕死の茜やさやかが現れたり異変が起こり続けていたのです。

首謀者との掛けをしたときニュースでみた映像には2047年問題とありました。

引き継げていない記憶があるとするなら今は2047年前後からから何年経ったのか?

もし2047年問題が田舎でのクローンの大量死と関係があるなら実験が行われる理由は?

はっぴぃヱンド。第3巻で見た巨大なパソコンルームのパソコンを起動し茜は外の世界の答えを知りました。


このときさやかたちはトンネルを抜け近代的なビルを遠目から発見しますが、さやかの目には標識に描かれた蛙の絵が映りました。

しかし明らかに都会の場所に到達しますが1人も人間に出会いません。

そんななか明らかに時期外れな雪が降ってきました。


2047年問題とは人工知能が人間を凌駕する技術特異点のこと。

世界が一変し機械と人間が戦争をし人類が衰退していくことだったのです。

多くの人間を殺した細菌兵器は空から降るキレイな雪のような兵器「茜色の雪(MADDERRED SNOW)でした。


そしてその兵器によってさやかたちは全員死亡。

死を覚悟し外の世界にみんなを追いかけた茜も彼女らの死体を発見し同様に死亡。

死の間際に田舎の実験施設に守られていたことを悟ります。

2047年問題のためにみんなの田舎が対応策として用意された場所なのだと。(実際は用意されたのではなく生物兵器の影響が少なかった地域に置かれた実験施設)。


そして茜は再び田舎に死に戻りました。

しかし茜以外の人物は誰もいません。

1人きりでアカズの家にそっくりの部屋に向かいます。

さらにアカズの家にそっくりに作られているのはフェイクで、最も違う7月11日で止まっている時計がさやかからのメッセージであることを察しました。

その時計は止まっているのに稼働している音が聞こえたのです。

時計を操作することで隠し部屋が開放。

そこには大量の蔵書と茜が描いた日誌が置いてありました。

ホログラムが起動し大人びた姿のさやかが、田舎での1ヶ月を経験していないさやかが話し始めました。

彼女の情報では外の世界は崩壊しており田舎である環ヶ原は細菌兵器に侵されていない場所として噂になっていたようです。

人間らしい生活ができる楽園のような場所で都市伝説のように噂が伝播していました。

大量の蔵書を読み漁るうち新たな日誌「人体複製・著者相田茜」と書かれた日誌を発見。

君は1人じゃないという大人のさやかがいう「1人じゃない」という台詞はそのさやかは首謀者である茜と実験を進めていたことから来ているということを悟りました。

・7月11日というのは2052年7月11日に環ヶ原に「茜色の雪」が降り注ぐ日であり実験の最終日を意味する
・1996年の研究は首謀者によって始められた
・外にある蛙の絵は蛙の絵を用いる支援機関があったから描かれていた(はっぴぃヱンド
最終回から大人さやかが関係している可能性あり)
・実験施設のクローン体はただ選ばれただけの子供
・首謀者は相田茜

首謀者である茜は割と若めでしたが、これは相田茜が病んだ際に首謀者の本体を殺したからとのこと。

さらにクローンが短命であることから首謀者も記憶を引き継ぎながら実験をすすめていたためです。

チップは記憶・操作・制御の点で使用し、はっぴぃヱンド第1巻の最初に茜が殺された時に来た大型トラックで大量に運び込まれたとのこと。

監視者の存在や集めた資料、外の世界に出たことまで全てが首謀者が計画したことでした。

なぜ的確にそんなことができたのか?

それは首謀者が56年前から本当のタイムリープをしてきた茜であり、彼女もまた56年前に同じような実験をさせられていたのです。

その時の経験から制御できないほどの改変にならないよう「さやかにスタンガンをもたせる」「思い出や決意を忘れさせないために日誌を強制」させていました。

はっぴぃヱンド。最終回までにある程度の解答がでるとは思いましたが、スタンガンや日誌の意味など細かな点まで理由があったとは思いませんでした。

半端ない伏線ですね。

茜に実験を解かせるように動いたのも自分が経験してきた史実であり最悪の結末である「茜が田舎からいなくなること」を避けるため。

2回の56年間という年月を過ごしたのは人類のためという崇高な目的ではなく、ただ「みんなを助けたい」「またみんなと遊びたい」という一心だったのです。

泣きながらそんな事を言い死に向かっていく首謀者には胸打たれましたね。

どうやってもみんなを助けることはできないのか?という質問に首謀者は私ならできるよと答えます。

この台詞がはっぴぃヱンド。第4巻のラストで描かれた台詞ですね。

そして茜が向かう先にあったタイムマシンには名前があり、幸せな未来を願って名付けられていました。

その機械の名前が「はっぴぃヱンド」だったのです。

「はっぴぃヱンド」には蛙の絵が大きく描かれていました。

主人公茜の最後の選択「この時代の田舎でみんなとともに死ぬ」「首謀者となって実験を引き継ぐ」かのどちらかを選ぶことになります。


相田茜という人間は「ただ56年間を延々と繰り返している」のです。

この事実に泣きながら絶望しますが日誌やみんなの「たすけて」という言葉に覚悟し、みんなを助けるために過去に戻ることを決意しました。

1996年に戻った茜は田舎を再現できるよう1年間自身のクローンたちと準備を重ね再度同じ1ヶ月が始まります。

スタンガンをもたせた唯一の世界線では結末が変わらなかったと感じ、大きな変革として「相田茜を2人にする」という作戦にでることになりました。

片方が首謀者を演じオリジナルが1997年に田舎の外へ行き「本来ならいるはずのないタイムリープを知っている人間」に会いに行くことに。

徒歩でトンネルを抜ける途中車でこちらに向かう相田家とすれ違い、最初に茜が車の中から見かけたお化けは茜自身だったことが判明しました。

そして「本来ならいるはずのない人間」とは1997年にはいないはずの「2021年に生まれ27歳で茜と出会うはずの東京のさやか」です。

大人さやかの独り言のように描かれた描写では今回のタイムリープは368回目とのこと。

なぜ繰り返しているのか?という質問に変えられない未来なら2人でずっと一緒に居たいと答えてはっぴぃヱンド。最終回の謎解きは終了しました。

はっぴぃヱンド。最終回後のおまけ部分(番外編)でみんなが楽しく冬を迎えても茜色の雪によって死亡しているであろう描写がなされています。

もしタイムマシン「はっぴぃヱンド」に乗らずみんなが生存して7月11日に雪が降らなかったとしても、変革がなされなければいずれはバッドエンドが訪れてしまうと考えることができます。

はっぴぃヱンド。第5巻:最終回までの考察

まさかはっぴぃヱンド。の最終回とはいえ最初のお化けまで伏線として回収されるとは思いませんでした。

しかしお化けとしてすれ違ったシーンが繰り返されるということは、恐らく首謀者がすでに行ったルートでもあるということです。

大きな変革が行われないと結末が変わらないと描かれていますので恐らくはっぴぃヱンド。の主人公として描かれた茜もバットエンドの道をたどるのでは?と思われます。

加えて大人さやかが368回目のタイムリープと言ってますのでよほどのことでは変わらないのでしょう。

ただ、首謀者をはっぴぃヱンド。第4巻で殺した時に首謀者の年齢を聞いた際、高齢でないのは短命であるクローン体であることの他に茜が殺したからと明かされています。

はっぴぃヱンド。最終回ではオリジナルは東京のさやかに会いに行ったはずで、そうなると殺されるのは若いクローン体であるために「殺したから」という発言は理由の1つになりません。

こうなると史実とは大きく変わったとは思えませんが、高齢であるオリジナルが生き残ることになるのでもしかしたらタイトル通りはっぴぃヱンドになるかもしれません。

しかし「単に東京のさやかにあった後オリジナルは田舎に戻っている」「そもそもタイムリープしたのは主験体でありクローン体でもあるとすると短命になるので、高齢でない理由が殺したからというのは茜をからかったフレーバー要素に過ぎない」などの理由も考えらます。

そうなるとはっぴぃヱンドではなく変革は起きなかったバッドエンドにまた戻ってしまいますね…


最後の大人さやかに関しては茜のタイムリープと同時にタイムリープしているのでしょうが…

「なぜ違う時代に大人としてさやかが存在し記憶を保持し続けているのか?(クローン体?)」

「最後の施設はなんなのか?(外のクローン体実験施設?)」

「最終回でさやかが抱いていた丸型の物はなんなのか?(蛙の被り物?)」

などはっぴぃヱンド。最終回なのに謎が残されてしまいました。

ちょっともやもやしますがはっぴぃヱンド。としてはこの第5巻で最終回となります。

はっぴぃヱンド。ネタバレ:まとめ

これは主人公の茜が6月4日から7月11日までの約1ヶ月をタイムリープしていると見せて、実際にはクローンが何度も送られ、そのたびに殺される記憶継承を目指した実験施設。

タイムリープ自体は1996年から2052年でタイムマシン「はっぴぃヱンド」を使って戻っている。

タイムリープ理由は技術特異点を迎えた人工知能との戦争による細菌兵器によって外に出ることが叶わず、大きな変革を起こし結末を変えるため。

記憶継承実験の目的はタイムリープした際に2047年問題に対応するためでしょう。

タイムマシン「はっぴぃヱンド」によるタイムリープはすでに367回行われており、はっぴぃヱンド。の最終回では368回目のタイムリープを行った。

このときタイムリープした茜は大きな変革としてスタート時、茜をクローンで2人に増やすといった行動をとり、首謀者としてクローンを、オリジナルは外にいる田舎とは別個体のさやかに会いに行く。

しかしオリジナルがはっぴぃヱンド。第1話のおばけと出会う場面でのおばけ側を担ってしまっていたので、この変革もループに組み込まれていることを示唆しており、このルートも脱出できないであろうバッドエンドになっている。

はっぴぃヱンド。感想まとめ

はっぴぃヱンド。はなかなか衝撃的なストーリーだったのではないでしょうか?

時間を扱った漫画はそれなりに数ありますが、殺されまくって記憶と新しい身体で同じ実験を繰り返されるなんて酷いストーリーははっぴぃヱンド。くらいしかないでしょう。


はっぴぃヱンド。最終回では多少謎を植え付けられましたがストーリー上で生まれた謎や伏線については多くが回収されたと思います。

フレーバーのように少しだけのお化けに怖がるシーンですら最終回の伏線になっているのはすごいですね。

むしろはっぴぃヱンド。第1巻から最終回まで強調されている日誌自体には事件やタイムリープとは直接関係がない要素だったのは驚きでした。

それでもはっぴぃヱンド。最終回の後のあとがきにはまだまだ回収できていない伏線があるとのことです。


はっぴぃヱンド。の結末としてはタイトルに反してバッドエンドと言えるでしょう。

最後には友達みんな死んでいますしはっぴぃヱンド。を使ったタイムリープの際にも1人きり、加えて大きな変革として行った案ですら恐らくは史実ですからね。

1ヶ月を永遠と記憶継承実験として殺され続けているのに368回目のタイムリープというのも絶望的ですし、この後首謀者として友達を殺し続けなければならないというのも辛いですらかね。

タイトルがはっぴぃヱンド。と「ヱ」が歴史的仮名遣いを使っているのはまだ完成していないハッピーエンドを目指しているからかもしれません。

タイムマシン「はっぴぃヱンド」がまだ見ぬ幸せな未来を目指して名付けられていますしね。

単に舞台が1997年の田舎であるということで昔の字を使ってはっぴぃヱンド。としているのかもしれませんが。



バッドエンドということで人を選ぶかもしれませんがストーリー的には最初から最終回まで「はっぴぃヱンド。」は面白い漫画だったなと自信を持って言えます。

はっぴぃヱンド。をまだ読んでいない方はぜひ試し読みだけでも読んでみてくださいね。


以上「はっぴぃヱンド。【ネタバレ感想】気になる最終回は?」を読んでくれてありがとうございました。


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