夜になると僕は【ネタバレ感想】短編クライム・サスペンス

ネタバレ

夜になると僕はを読んでみて感想を書いてみました。


姉を殺した人間に復讐するクライム・サスペンス。

天才タイプではありませんが知的な行動を楽しめる漫画です。


全4巻で終わるハラハラドキドキのサスペンスとして一級品。

ネタバレもあるのでご注意ください。

【夜になると僕は】の基本情報

基本情報
原作:益子悠
漫画:一×
週刊少年マガジン
出版社:講談社
2018年10月17日1巻発売
12月17日2巻発売
2019年2月15日3巻発売
4月17日4巻発売 完結

あらすじ

望月和は8年前に姉の小夜を殺された。

犯人グループは3人の少年だったため少年法に守られ、一般には顔も名前も明かされていない。

姉を大事に思っていた和はツテを頼り、3人にGPSを仕込んだお守りを送りつけることに成功する。

もし姉の命を奪った人間が罪を悔いていないようなら復讐をすることを心に誓ったのだ。

しかし犯人は全く悔いておらず、弟だとわかった上で和をバイクで引いてしまう。

小夜の命日に意識不明となった和だったが、その日和は夢から抜け出した。

さらに夢にいる間に行動したことが現実に反映されていたのだ。

そして和は能力を活かし3人の居場所を探っていく。

ストーリー

復讐を基盤にした完全犯罪漫画。

名前しか知らない犯人を特定し復讐するのが目的です。

通常の復讐とは違い特殊能力「黄金の眠り」を利用して復讐を果たします。


復讐漫画ではありますがグロいシーンはなく、純粋にクライム・サスペンスを楽しめるでしょう。


ストーリーの雰囲気は犯罪漫画の名作「デスノート」に近いですね。

といっても頭脳戦漫画というわけじゃなく犯罪系漫画としてですが。


2人目を殺した時点で警察との全面戦争になるところも面白い。

最終的に尻すぼみ感はありますが、それでも5巻以内で終わる漫画としては十分満足できるでしょう。

能力

眠ると幽体離脱のように夢の中で行動することが可能で、「黄金の眠り(ゴールデン・スランパー)」と本人が名付けました。

現実時間とリンクしていて、その時話しているナースの愚痴なんかも聞き取ることも出来ます。


さらに相手から能動的に和に接触した人間にのみ夢の中に入りこめむことも可能。

対象の夢の中で行動したことは現実に反映され、その夢の中では対象に触れられます。


誰の夢にも入り込んでいないときは何かに触れることは出来ません。

対象の夢の中に入るかどうかは任意で決めることが出来、寝ている対象の上に存在するバリアのようなものに触れると対象の夢へ侵入します。


自身は家で眠っている状態で行動できるため完全犯罪に利用可能になりました。

「黄金の眠り」中の移動速度は20km程度で走る速さとほぼ同速。


見た目は寝た瞬間の状態が反映されるとのこと。


物語が進み「黄金の眠り」は他人の思い込みを加速させることも可能になり、殺人をもしたと思い込ませることが可能へと昇華しました。

その結果他人の行動を自由に操り、操られたとすら思わない状態を作り出すことができます。

登場人物たち

主人公

主人公は天才タイプではありませんが頭を使った行動することが特徴的。

能力を利用してめちゃくちゃに行動するといったことはありません。


1人1人情報を集めて犯人の居場所を特定しています。


変装が得意らしく雀荘で女装したときは刑事の三角や目の前の坂本に気づかれることはありませんでした。

麻雀もある程度の実力があり「すり替え」をバレずに使っています。


ある程度の多才さはありますが、警察だと詐称したときに現場に眼鏡を忘れるなどおちょこちょいの部分が天才漫画とは言えないところですね。

警察にも簡単にハメられて能力がバレてしまいますしね。


発想力には優れていますが詰めが甘い部分が人間らしい。

良くも悪くもリアリティのある復讐クライム・サスペンスといったところでしょうか。

被害者であり主人公の姉

姉の望月小夜は計画的に車で撥ねられ、病院まで連れて行くと騙された上でレイプ・殺害の被害者になりました。

享年14歳で自己主張が激しくトマトが食べられないが弟と仲の良いお姉さんだったように描写されています。

彼女を殺害した犯人は3人「秋山龍」「馬場騎士」「坂本拓哉」。

彼女自身はほとんど物語には登場しません。

馬場騎士

主犯格の親友だった男であり和の最初の復讐ターゲット。

最初のGPSを入れたお守りで釣れた唯一の人物です。


まるで反省する気はなく和に対し小夜のことを「レイプされて殺されて当然」とまで言い放ちました。

その数日後に握手を求めてた和にツバを吐いた手で握手をしてしまい夢への侵入を許します。


あっさり夢の中で刃物でめった切りにされ、一命を取り留めたものの病院で和に命を握られている状態となりました。


生き延びた馬場は刑事と協力し、和を逮捕状を要請できるところまで追い詰めます。

しかし和に操られ警察からの射撃と和の正当防衛によって死亡しました。

坂本拓哉

和の2番目の復讐ターゲット。

お守りには釣られませんでしたが刑事の桶田の調査を覗き見した和によって居場所が判明。

静岡県天城市の(株)六興建設に勤務していることが知られました。


現在は「坂元一磨」を名乗っているらしく、六興建設を辞めたのか雀荘「フレイク」でイカサマをして稼いでいます。

麻雀の実力は大したことないようで簡単な「通し(仲間にほしい牌を伝えること、例:白がほしいときに真っ白と発言する)」くらいしか利用してません。


小夜殺しについて後悔はしていましたが「少年法」をもっと活用し、上手に犯罪をしなかったことを悔いているだけでした。

こうして和のターゲットとなりタクシー内で絞殺され死亡。


これがきっかけで警察が超能力を視野に入れて捜査を始めることとなります。

秋山龍

警察の最新データにも現住所不明と記されたており、ターゲット2人が死亡しても「出所後に和と会った」という情報しかありません。

望月小夜のレイプ計画の立案者。

当初は殺す予定ではなく動画を撮って泣き寝入りさせることが計画だった様子で、小夜までに100%成功させていたとのこと。


秋山はもともと小夜を狙っていたようで、仲間に渡された凶器によって欲望が刺激され殺害してしまいました。

なにか理由があったように小夜を狙っていたことをほのめかしたシーンがありますが理由は明示されませんでした。


現在は喜多嶋龍仁という名前で都内の風俗店経営グループに所属。

3人の中で最も頭が回り警戒心も強い人間でしたが情報不足によって和の策略に籠絡。


1週間警察に拘留されることが決まり、留置所で不眠することを強いられます。

五徹目で耐えきることが出来ず、警察では留置所内で変死として処理されました。

刑事2人 三角・桶田

優れた刑事と真面目な刑事の2人。

特に三角の方は有能な警察ですね。

和が追い込まれるきっかけや能力を暴くのはほとんど三角です。

桶田に関しては無能というほどではありませんが特にめぼしいシーンはありませんね。

中盤から終盤にかけてのvs警察戦はvs三角戦と言ってもいいでしょうね。

絵も十分見やすい

画風もデスノートに似ています。

文字数は多くありませんがキャラクターのシリアスな表情がひしひしと伝わってきますね。

十分に上手で読みやすい作品に仕上がっているでしょう。

といっても細かな背景描写が少なく人物描写がほとんどではありますが。

【まとめ】夜になると僕は

4巻という短さもあり余分な要素は殆ど登場しません。

学校生活や家庭に関してはほぼないと言っていいです。

常に事件に関して物語が進みます。


そのため中だるみがなく、5巻以内の漫画としたらトップクラスに面白い。

ハラハラドキドキが継続し続けている漫画といっていいでしょう。


警察との全面戦争の終了までは結構面白いんですがvs秋山戦がかなり短くて残念。

能力使用までをメインとして描いているので仕方ないかもしれませんが…


しかしそれでも十分面白いと言えるクライム・サスペンスと言えるでしょう。

無料で試し読みもあるのでぜひご利用ください。

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