異世界でも無難に生きたい症候群の感想とあらすじです。
多少ネタバレも入るので気をつけてください。
あらすじ
異世界に転移した主人公が街へ向かうと、言葉も通じず牢屋行きになってしまった。
とあるシスターに憑依術をかけてもらい、言葉が通じるように。
そこにいた王国の騎士に山の中で見かけた山賊をのもとへ案内することになった。
人を「理解」することが得意な主人公は、元いた捕虜たちから巧みに情報を手に入れる。
手柄を横取りしようとする騎士チームを雑魚刈りに誘導し、山賊を「理解」し仕留めることになる。
頭で戦うけど厨ニ病具合が気になるかも
異世界転移ものでかつ主人公が優秀なタイプであるにも関わらず、特別なスキルやステータスはありません。
よって戦闘もできませんね。頭だけで冒険することになります。
主人公が得意な「理解」で物語は進みます。
この「理解」というのは相手の心理を読み解くっていう感じですね。
相手の逃走経路を見抜いたり口を紡ぐ捕虜たちがなぜ黙るのか見抜いたり。
理解するときのシーンが目がうつろになってダーク系になります。
イメージ的には裏があってスカした感じを妄想する厨ニ病患者。
別に復讐対象がいたり恨みがあったりはなく、主人公はタイトルにもあるとおり無難な生活を望んでるんですけどね。
山賊のリーダーを「理解」し、共感した上で余裕のある佇まいをするなどかなりの厨ニ病患者具合です。
見てるこっちが恥ずかしくなるレベルです。
それさえ気にならなければなろう系かつ俺TUEEE系で頭を使うものは少ないのでおすすめと言えるでしょう。
異世界転移で具体的に地球情報が出てくる珍しさ!
最初のボスキャラ山賊のリーダーがチキュウのことを知っています。
とはいえ名前だけなんですけど。
倒した後それに役立つであろうヒントもくれます。
主人公は明確に帰りたいという感情はないようですが、チキュウという単語がでるなろう系は珍しいですね。
他にも過去の地球人が蘇生魔法を生み出していたり日本語の書物を手に入れたり。
実際なろう系で異世界にがっつり行くと地球の具体的な情報は出ないのが基本なのでこのあたりがどう生かされるのか気になるところです。
結構その場その場で動いてく
冒険はその場で手に入れた情報に沿って動いていきます。
別に帰りたいわけではないがチキュウの情報を目当てで動いたり、知り合った店の食事が不味いからそのために動いたり。
他にも塩の物価を下げたいからそのために岩塩を取りに行くなど。
明確に目的をもった冒険は今の所していません。
しかしタイトルにも無難に生きたいとあるので、のらりくらりと生きるのはセールスポイント通りといったところでしょうか。
そして最初の騎士に好かれたあとに、迫害されていた亜人の少女も助けて仲間になります。
絵もきれいと感じるレベルで両方にも好かれますが脱いだりいちゃついたりといったことはありません。
この辺は好き嫌い分かれる要素だと思います。そこは筆者はないほうが好きなのでハマりました。
まとめ
なろう系が好きな人なら無難に好きになるんじゃないでしょうか。
ハーレムや戦闘は特化していないのでそこが好きな人だと合わないかも。
「理解」が特技で登場人物には色んな面で一目置かれますが、読者目線だとちょっと賢いレベルですし。
ただ絵も上手ですしなろう系全般好きなら不満な点はないかと。
戦闘や冒険要素があるにも関わらず戦闘がまるでダメな異世界主人公はなかなかいないので、そこに興味を持った方はおすすめですね。
無料の試し読みもあるのでぜひ利用してみてください。
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