それまで存在すら知っている人が少なかった深夜アニメを爆発的に認知させた漫画たちです。
オタク文化はここから始まったと言ってもいいでしょう。
萌え文化やツンデレなどもこの名作たちのおかげで広まりました。
無料で試し読みもあるのでぜひ利用してみてください。
第4位!ひぐらしのなく頃に
あらすじ
主人公前原圭一はかなりの田舎である雛見沢に引っ越してきた。
すべての学年が一つのクラスに集まるような小さい学校「雛見沢分校」であったが、それでも圭一はその生活に満足していた。
アナログゲーム部「部活」に所属し竜宮レナ、園崎魅音、北条沙都子、古手梨花たちが最も仲良くするメンバーになっていた。
ある日、圭一は「鬼隠し」という未解決失踪事件の話を耳にする。
毎年綿流しの日に1人が死に、1人が消えるという事件。
その事件に興味を持ち竜宮レナや園崎魅音は全く知らないという。
圭一は竜宮レナや園崎魅音がこの事件をなかったようにしようとする犯人のように感じ始めた。
家に訪ねてきた2人を殺害をし逃亡を図った圭一だったが、結果的に今年の犠牲者と同じ「異常な死」を迎えてしまい…!?
オタク文化が爆発したきっかけにニコニコ動画があります。
ひぐらしのなく頃にはこの頃にニコニコ動画でも大きくネタにされ広く認知されていきました。
その中でもMADが大流行し、2008年には「ひぐらしMAD一斉削除事件」という名作動画の一斉削除も行われました。
田舎でのループ系ホラーミステリーものではありますが「ひぐらしのなく頃に解」までは基本的に前半萌え系後半事件という構成になっています。
アニメでは顕著でストーリーの序盤は2話ずつの構成になっていました。
内容はグロホラー要素が強く登場人物たちの顔も恐ろしいほど変化します。
アニメでもこの頃では結構グロめで漫画はもちろんのこと、という感じ
。
ループ自体は記憶継承はなく全く同じ行動を取るわけではないので舞台だけ同じと考えるとわかりやすいです。
肝心の事件内容もかなりしっかりしており複数の事件が交差しています。
「ひぐらしのなく頃に解」による事件解決編にはなるほどと思えますし、ラストは感動すること間違いなしでしょう。
第3位!けいおん!
あらすじ
桜が丘高校の軽音楽部は前年に部員全員が卒業してしまったため廃部寸前になっていた。
軽音楽部に入部を決めていた田井中律は幼馴染の秋山澪を強引に入部させ、合唱部と間違えた琴吹紬も2人を気に入って入部することになった。
あと1人で廃部を免れるとなった時、主人公平沢唯が入部届を提出する。
軽音楽について全く知らずカスタネットや口笛程度と捉えていた唯だったが勘違いに気づく。
しかし入部を辞めるために訪れた部室で3人の演奏を聞き入部することにした。
そして顧問に山中さわ子を迎え、進級時には中野梓という新入部員も確保する。
こうしてまったりとした軽音楽部生活が幕を開ける。
ハルヒらき☆すたの後にオタク文化をさらに広げた漫画としてけいおんが挙げられます。
登場人物は全員女性で萌え要素が強く、全員がまったりとした発言をしています。
軽音楽ではありますが軽音楽活動よりは部室でのお茶や日常がメイン。
そのため難しい音楽知識は登場しません。
とはいえけいおんの音楽自体は大ヒットしオリコン1位2位を独占しました。
深夜アニメが普及し始めの頃だったのでこの快挙はかなり話題になりましたね。
1位2位の独占が26年ぶりの3組目ということだけでなく、アニメキャラでのトップということが史上初だったことも理由です。
進級時に入部した中野梓(あずにゃん)は賛否両論あり、絶大な人気を誇る中アンチからは「ごぎぶり」なんて通称もつき、ニコニコ動画でも話題になりました。
この時代の純粋な萌え系と言われればけいおんとらき☆すたで、ここから様々な萌文化が広がったように思えますね。
この作品が後続のラブライブなどの音楽系萌え文化を広げるきっかけにもなっています。
第2位!らき☆すた
あらすじ
小柄で極度のオタクな女子高生泉こなたと仲良しの柊つかさ、柊かがみ、高良みゆき。
この4人を中心としてまったりとした学園生活を描く。
オタク文化の認知に大きく貢献した2大巨頭の内の一つ。
こちらは4コマ漫画であり萌え要素がふんだんに盛り込まれた内容になっています。
萌えという言葉もこの頃から認知されてきました。
「貧乳はステータスだ」なんてこなたの名言も生まれましたね。
「観賞用、保管用、布教用」なんて言葉もここから知った人も多いと思います。
主人公が極度のオタクなためオタクネタも非常に多い漫画になっています。
登場人物はほぼすべて女の子で、人数も多いですがどのキャラも個性が非常に強いです。
萌えアニメとして非常に面白いですしオリジナルエピソードが多いので、漫画と別々に楽しめると思います。
第1位!涼宮ハルヒの憂鬱
あらすじ
美少女ではあるがとても奇抜な行動をする女子高生涼宮ハルヒ。
主人公はキョンは高校入学しハルヒの目の前が自身の席になった。
最初の自己紹介でハルヒは「東中出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上。」と発言する。
周りに声をかけられていてもこのどれかでなければ突っぱねていたため、クラスの中では孤立していた。
そんな中、曜日によって変えていた髪型にキョンが初めて気づきハルヒは初めてただの人間に興味を抱く。
ある日、全ての部活に仮入部したが興味を持てる部活がないと発言するハルヒにキョンは自身で部活を作ったらどうだと持ちかける。
その結果ハルヒは、キョンを拉致し文芸部部室を占領した上で「SOS団(世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団)」を立ち上げた。
そして唯一の文芸部員長門有希、メイドでありマスコットキャラ朝比奈みくる、5月に転校してきた古泉一樹を入部させる。
しかしキョンは彼ら自身に各々が宇宙人、未来人、超能力者であることを知らされる。
ハルヒ本人には自覚がないが「願望実現能力」を持ち合わせているといい、その能力によって派遣され気付かれないように監視や問題解決をしているとのことだった。
そんな特別な彼女のそばに唯一「ただの人間」として呼ばれたキョンはハルヒに対しての「鍵」だと宣告される。
オタク文化が一気に広まった2大巨頭のうちの一つです。
深夜枠でのアニメで大ヒットし一般人でも知っている人が急増した漫画(小説)でもあります。
原作は小説ですが漫画アニメすべて大ヒットし、様々な記録を打ち立てました。
非日常学園漫画でSOS団全員が超常現象に巻き込まれていきます。
あくまで学園漫画のためハルヒとキョンが仲良くなる以外に露骨な恋愛や戦闘はありません。
小説版でいつまでたっても「驚愕I が発売されず、ネット上では多数の「SS」(同人小説)が描かれました。
朝比奈みくるにいたっては現実世界で結婚させろと、初の「2次元キャラとの結婚を法的に求める」署名運動まで行われました。
人気が落ちてきた上でアニメの「エンドレスエイト」シリーズは8話ほぼまったく同じシーンを流したことで大騒ぎにもなりましたね。
それでもエンドレスエイトからつながる映画「長門有希の消失」は大好評。
深夜アニメやオタク文化がここまで人気になった歴史を語る上で涼宮ハルヒの憂鬱は外せないものとなったでしょう。
アニメは原作ファンのためか時系列と放送順が異なっているので入門としては難しく、漫画をおすすめします。
ランキングの感想
この時代の深夜アニメは京アニ無双時代でしたね。
挙げた他にもCLANNAD、AIRなどアニメで名作も多かったですが、原作がゲームなので割愛。
秋葉原で大人数がハレ晴レユカイを踊ったりメイドカフェがで始めたりと、大規模に時代が変化していきました。
ドラマでは電車男も流行って2ちゃんねるもメジャーになっていった頃だと思います。
オタク、ヲタクという言葉もこの頃から流行りましたね。
今堂々と萌え系漫画やアニメを楽しんでいる人はぜひ、この世代の名作たちがあったからだったということを見て知ってほしいですね。
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