24区の花子さんを読んでみて感想を書いてみました。
独特の世界観の漫画です。
不思議な世界を楽しめるでしょう。
ネタバレもあるのでご注意ください。

あらすじ
現在東京には立入禁止区域の24区が存在する。
7年前の大規模超常現象によって数千人以上が行方不明になり、杉並区の一部が区画された。
ある日大島幸介は同級生の花村花子らしき女の子を見かける。
そしてその女の子は幸介の弟で行方不明になってしまった優介を知っているような口ぶりだった。
話を聞こうとすると「私がキミのことを好きになったら教えてあげる」と言う。
24区の超常現象を利用しているのか自由に空を飛ぶ女の子。
彼女は花村とよく似てはいるが性格はまるで別人。
そんな花子らしき人物と24区を探検するようになっていく。
24区について
超常的な24区
24区の危険度合いは相当ですね。
自動販売機の水を飲んだらそれで溺死とか液状化して死亡とか危険なものばかり。
立入禁止区域であるようで簡単には入れず、入るにも特殊な方法を使う様子。
幸介が利用してるのは「新杉山公園の公衆トイレの周囲を3周し、向かいの細い路地の左側1軒目と2軒目の民家の隙間に2分以内に入る」という方法。
他にも特殊な方法ばかりですね。
入り口の発見は偶然発見されたものばかりとのこと。
外からは普通の地区に見える様子。
変わった世界観
中はかなり不思議な雰囲気になっています。
パッと見は普通の世界なんですが入ってみると世界が微妙に歪んでいる感じ。
空気が吸える水に扉や電柱が融合したような巨大樹、変なところへ繋がる扉などなど。
大きな化け物も出てきます。
悪いことを想像してしまうとそれが現実になってしまうとのこと。
こうして書くとファンタジー的ではありますが、実際の描写はファンタジー感は薄めです。
あくまで歪んだ東京地区が描かれているからでしょう。
この独特の雰囲気を楽しむ漫画になりますね。
基本は優介探し
幸介が優介を探すという話ですが、優介自体には割と早く出会えます。
しかし花子もそうですが2人とも不思議な雰囲気を纏っていますね。
特に慌てることも助けを求めることもせず、のんびり不思議な世界を生活してるかのような態度。
まだまだ話数も少なく性格が掴めませんね。
肝心の花子は?
花子は現実世界の花村花子とそっくりですがまるで別人のような態度です。
しかしほくろの位置まで一緒と見た目は同一人物の様子。
二重人格になっているのでは?と描写がありますね。
高校入学のときに幸介が不思議な発言をしたとあります。
さらに花村花子はとてつもなく影が薄いのか別の理由があるのか、みんながみんなそんな生徒いた?というような印象らしいですね。
一応クラス名簿には載っていますし、他の生徒も読み取ることは出来ますが。
幸介が原因で生み出した存在とかなにかしら原因にはなっていそう。
ちなみに24区の花子の登場シーンは、「幸介の頭の上に飛んできてスカートを被せる」という男のロマンぶっちぎり感。
ちょっぴりお色気?
微妙にお色気シーンがありますね。
花子が幸介の頭にスカートを被せるのもそうですが、他にもパンチラシーンがあったりスカートがよくひらひらしていたり。
他にも触手の化け物に襲われたり服が破られたりなどなど。
こうして文にすると少ない話数でもお色気要素が結構あるように思えます。
ただ雰囲気が雰囲気なんでお色気感はあまりなく、まあそんなシーンもあるなくらいですね。
ネタバレ感想まとめ
世界観や雰囲気を楽しむ漫画でしょう。
ストーリーは全然違いますが雰囲気は「百万畳ラビリンス」に非常に近いです。
淡々としながらも独特の雰囲気に飲まれていくような感じ。
長編漫画なのか短編漫画なのかわかりませんが、もし少ない巻数で綺麗に纏めたら短編系の名作になりそうな予感もします。
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