ADABANA-徒花-【ネタバレ感想】女子高生の殺人告白サスペンス

ネタバレ

殺人事件の謎を犯人の女子高生の自白といった形で描いたサスペンス。

作者いわく全3冊となる予定とのことで短編系ですね。

綺麗にストーリーが進んでいくので短編系ならではの魅力があります。


作者のツイッターには女子高生の殺人鬼の告白とあり、謎を中心としたサスペンスであってミステリーではないことに注意。

絵も上手でグロ要素もなしで読みやすく、サスペンス漫画好きなら充分好きになる漫画でしょう。


ネタバレもあるのでご注意ください。

ADABANA-徒花-の基本情報

・集英社
・ヤングジャンプコミックス
・2020年8月19日上巻発売
・作者:NON

あらすじ

県立森中南高等学校に通う五十嵐真子17歳が殺害された。

そのニュースを受け藍川美月17歳は自分が殺したと警察に自白する。

ちょっとした口論によって殺害しバラバラにしたと。

美月は細かく事件の詳細を話していくが供述には曖昧な部分も目立った。

弁護士たちは事件の真相を調べていくが美月なにか思惑があるようで…!?

事件に関して

・美月は真子と叔父殺人事件のことを話している内口論になり、気がつくと目の前に倒れていた
・包丁で腹部を刺し のこぎりでバラバラで解体(頭と手首)
・左手を被害社宅に返し残りは柿乃沼の側に埋めた
・叔父殺害は正当防衛(過剰防衛?)
・証拠もあるが2人で協力して叔父の家の古井戸に捨てた

ADABANA-徒花-ってどんなストーリー?

ストーリーの進み方

五十嵐真子殺人事件をめぐってストーリーが展開されていきます。

最初に美月が自白し、美月の取り調べや弁護士の調査で真子と美月の関係が出来事が徐々に判明。

回想シーンは飛び飛びで重要シーンだけ切り取っている感じ。


ところどころで美月にはなにか考えがあるような描写がなされています。

事件の真相を振り返る形で暴いていく物語ですね。

事件へ深い関与をしているのは今のところ3人

物語の急所は五十嵐真子・藍川美月・暁裕樹です。

被害者・加害者・ストーカーですね。

そしてその3人を調査していく弁護士2人。

加えて美月を襲おうとし真子の写真を取っていて殺された叔父。

ADABANA-徒花-より

主要人物について

藍川美月

美月は家庭環境に問題があり、如何にもといった悪役教育ママのような描写ですね。

それのせいか真子以外の友達はいない様子。

真子自身といると自分への枷が外れていくようだとも言っておりある程度の執着が見えますね。


刑務所へは望んで入っているような描写で、検事たちにも自白はしているんですが肝心な部分が曖昧です。

誰かを庇っているのか何かを隠しているのか、とにかくなにかしらの考えがある様子。

弁護人への発言をした後なにか思い通りになっていることを喜んでいるように描写されています。


殺害し捕まった後なのに「真子のためなら何だってできる」「私達だけの秘密」と想うシーンがあるので裏があるのは確実でしょう。

含みのある笑みの描写の頻度が相当多いですし。


とはいえ真子の叔父にレイプされそうになって殺し返したのは事実ですかね。

暁裕樹にバレてる可能性を案じて即座に殺す発想が出てるくらいにはネジが飛んでます。

五十嵐真子

五十嵐真子は殺された被害者です。

父親の借金を返すため叔父の下着写真撮影に協力しています。

美月と違ってレイプされそうにはなっていない様子。


家族もかなり貧乏で闇の深い家庭環境。

裕樹にストーカーされているとひどく怯えていますね。

美月は裕樹の印象が変わりつつあったんですが、真子自身は裕樹に対するひどい印象を変えていません。


美月の真子の叔父殺害を美月・裕樹に犯人として仕立て上げられるかもと怯え、結果美月と口論になり殺害されたとのこと。

暁裕樹

暁裕樹はイケメンで頭もいいモテ男。

五十嵐真子の元カレ兼ストーカー。

真子はひたすら彼を怖がって、叔父殺しもバレてしまうのではと疑っていたようです。


美月も真子同様に好きになれなかったようですが、ストーカーではなく真への想いは本物に感じたと発言しています。


弁護人2人が訪ねたときはテキトーなヤリチン野郎って感じ。

いわゆるクズのような性格として描かれています。

タイトルの意味

ADABANA-徒花-というタイトルは「咲いても実を結ばない花(あだばな)」という意味です。

他の意味も「季節外れに咲く花」など表現され、漢字も仇花・無駄花とも表現されます。


使用されるときは「見かけだけで意味がないもの」を表現した例えが多い。

上辺とか見せかけとそういった言葉に近いですね。

恐らくこの言葉は美月の態度を表しているのでしょう。

美月が犯人の場合なにかの想いを抱えて行動した儚さ純真さを例えているのかもしれません。


見せかけだけで本当の犯人ではない、もしくは本当に誰かを庇っているいるとも推測もできます。

まさか美月の意味深の振る舞いは見せかけで、実は何の変哲もないただの殺人者なんてパターンも…


まあ闇が深い2人なので事件に関してのことじゃなく、2人からみた世界そのものに対しての意味かもしれんがね。

ネタバレ感想まとめ

真子のために美月は捕まることを覚悟しているように見えるので何かしらの深い意図は確実にありますね

実際ただの女子高生がのこぎりで頭と手首を両断するなんてできるのかも怪しい。筋力的に。

とはいえそこは漫画だからという理由もあるのでなんともですが。


美月にどういう意図があるのかを楽しむ漫画ですね。

ハラハラするというよりは美月の謎にのめり込んでしまうタイプのサスペンス漫画。


まだ話数が短いのでなんとも言えませんが、サスペンス漫画の導入としては先が読みたいと思わせる描写が描かれていると思います。

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