ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。を読んでみて感想を書いてみました。
なろう系ですが正統派ファンタジーです。
ネタバレもあるのでご注意ください。
あらすじ
魔神王に深手を負わせた勇者エリック、戦士ゴラン、魔道士ラック。
しかし次元の狭間から帰ろうとすると魔神の大群に襲われてしまう。
魔神王にとどめを刺せてはおらず、勇者であるエリックを死なせてはいけないと考えたラックは決断した。
ここは俺に任せて先にいけ!!
そういってたった1人時間の感覚を失うほど戦い続け、【傀儡人形(マリオネット)」】を使って寝ている時間をも身体を動かし続けた。
しかし人間らしい感情が消失しつつも魔神王との再会によって感情を取り戻す。
【生命転移(ドレインタッチ)】を見を焼かれながらも使い続け、やっとの思いで魔神王を討伐することに成功する。
久しぶりに人間世界に戻ると10年も経過しており、1人次元の狭間に残ったことで既に死亡したと考えられ英雄に祭り上げられていた。
再開したゴランはギルドのグランドマスター、エリックは国王陛下になっていた。
「大公」という爵位が与えられていたため、生きていると知られれば権力闘争に巻き込まれると考えたラック。
強敵とはもう存分に戦ったからとFランク冒険者としてロックというミドルネームを使い、ギルドに再登録する。
こうして新人冒険者ロックの生活が始まった。
大人な主人公で非常に好感がもてる!!
【生命転移(ドレインタッチ)】の影響で1人子供化しています。
ゴランやエリックは割とおっさんになっていますが、ラックはガキ扱いされてました。
元々の年齢は30のときに次元の狭間に入り10年経過していますので40歳ですね。
魔法陣を出して戦う魔道士ですが、新人冒険者としては戦士として登録されています。
報酬がいいものは若いやつに回そうと、面倒で報酬が少ないクエストに挑んでいきます。
同じFランク冒険者と 一時的? パーティを組みますが、若い冒険者を育てようと無双はせず安全に進んでいます。
なんでもかんでも教えるんじゃなく自発的に行動させ、失敗することも学びだとし死なないよう責任を取るといった行動はかなり大人。
40歳で子供化するなろう系は多いですが、その中でもこの主人公の精神は大人なままですごい魅力的ですね。
やたら無口だったりなぜかガキっぽくなるなろう系は相当多いですし。
生きてることは隠そうとしますが実力を無意味に隠そうとしない点も非常に好感がもてます。
常識を知らないとかとぼけたりするんじゃなく、人々に危険をもたらしそうな魔物がいたり獣人のBランク冒険者が苦戦していてもサクッと倒してます。
Fランク冒険者になっただけどほのぼの系じゃなく強敵との戦いが多い
ヴァンパイアが次元の扉をこじ開けて「昏き神々」を呼び出そうと知って平和を壊されないように動きます。
ですのでFランク冒険者としてのんびり生活というわけではないですね。
必死に倒した魔神王も「昏き者どもの神」の尖兵でしかない、ということなんで戦いは激しくなっていくことが予想されます。
1人で圧倒することもありますが、強敵相手にはゴランやエリックの力を借りています。
ラックもその2人より圧倒的と言うほど強くはなく無双というほどではありませんね。
もちろんそのへんのザコ敵や一般冒険者に比べれば圧倒的ではありますが。
戦闘もしっかり描写してあります。
なろう系最強主人公にしては珍しく、ヴァンパイアハイロードの「昏き神々の加護」持ちに苦戦しています。
ちょっとしたアイテムで強敵が加護持ちクラスの強さになるので、今後も無双よりはボスクラスとの接戦がメインとなりそうですね。
ハーレム要素や恋愛はほぼなく戦闘やストーリーメイン
Bランク冒険者シア 獣人族族長の娘。
ネコ耳美少女で感情でしっぽが動く典型的キャラでメインの仲間キャラではありますが恋愛要素は今の所なし。
ゴランの娘とも親しくなっていってはいますが今の所ありませんね。
ハーレム化もちやほやされたりもてたりすることも今の所ありません。
英雄であることを打ち明けて尊敬されることはありますが。
この調子だとストーリーや戦闘メインの純粋なRPG系漫画になりそうです。
なろう系ではその点でも珍しいですね。
感想まとめ
なろう系ではありますが正統派冒険ファンタジー漫画です。
そのためなろう系を普段読まない人でも読みやすい漫画になっていますね。
まだ巻数が少ないため大規模な戦闘は少ないため今後が楽しみでもあります。
無料で試し読みもあるのでぜひ利用してみてください。
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